登山靴のワイズ表記(E, 2E, 3E, 4E)の正体
登山靴のスペック表でよく見かける「ワイズ(WiDTH)」とは、足囲(そくい)の大きさを表すJIS規格(日本産業規格)の指標です。
A, B, C, D, E, 2E (EE), 3E (EEE), 4E (EEEE), F, G... と、アルファベットが進むにつれて幅が広く(正確には周囲長が長く)なります。
「日本人は幅広甲高」は本当か?
「日本人は幅広甲高だから、とりあえず3Eを買っておけば間違いない」という定説がありますが、これは半分正解で半分間違いです。
近年の若年層を中心に、足の形は欧米化(細身化)しており、実は「D」や「E」ワイズが適正という人が増えています。
それにも関わらず「きついのは嫌だから」と安易に幅広の3Eを選んでしまい、靴の中で足が遊んで靴擦れを起こすケースが後を絶ちません。
足囲(ワイズ)の正しい測り方
自分に適したワイズを知るには、以下の2点を測定する必要があります。
- 足長(そくちょう):かかとから一番長い指先までの長さ
- 足囲(そくい):親指と小指の付け根の骨(一番出っ張っている部分)を通る周囲の長さ
この2つの数値の組み合わせで初めて「あなたのワイズはDです」「3Eです」という判定ができます。
例えば、同じ足囲240mmでも、足長が24.0cmの人にとっては「3E(標準〜やや広め)」ですが、足長が27.0cmの人にとっては「D(かなり細め)」になります。
⚠️ メーカーによる違いに注意
JIS規格はあくまで基準であり、実際の靴の作り(ラスト/木型)はブランドによって大きく異なります。
海外ブランド(スポルティバやサロモンなど)は同じ「標準」でも細めに作られていることが多く、逆に国内ブランド(キャラバンやシリオ)はゆったりめに作られている傾向があります。