実測値から登山靴のサイズを決める計算式【捨て寸の目安】

登山靴のサイズ選びは、快適な山行を左右する最重要ポイントです。

特に「捨て寸」は、足のトラブルを防ぎ、安全性を確保するために不可欠です。本記事では、捨て寸の重要性を解説します。足の形や山行レベルに合わせた最適な選び方も紹介します。

📖 目次

登山靴サイズ選びの基本:足の計測と「捨て寸」

専門靴店での足の計測

登山靴選びでは、足の正確な計測が重要です。足長、足囲、足幅の3点を測定しましょう。ご自身の足型を把握することが推奨されます。

足の実測値が分かったら、「捨て寸」を考慮します。登山靴のサイズは、実測値に対して1.0cm~1.5cm程度の捨て寸を設けるのが一般的です。

これは、つま先部分に指一本分の余裕がある状態を指します。

メーカーによって推奨は異なります。キャラバンでは、普段履きの靴サイズより0.5~1.0cm大きめを推奨しています。試し履きでサイズ感を確認しましょう。

LA SPORTIVAのようなブランドでは、cm表記は実寸です。個人の足型や好み、モデルでサイズ感が変動します。実際に試着して確認するよう促しています。

「捨て寸」がなぜ必要か?その理由を徹底解説

登山靴内のつま先の余裕

「捨て寸」は、単なる余裕ではありません。登山時の足の安全性と快適性を保つ上で、極めて重要な役割を担います。

まず、下り坂での衝撃緩和です。登山では下り坂で足が靴の中で前方にずれやすくなります。捨て寸がないと指先が靴の先端に強く当たります。

爪の損傷、血豆、痛みなどの原因となります。適切な捨て寸は、この衝撃を吸収し、足のトラブルを防ぎます。

次に、厚手靴下への対応です。登山ではクッション性や保温性、吸汗速乾性を高めるために厚手の登山用靴下を着用します。

捨て寸は、厚手靴下を履いた状態での快適なフィット感を確保するために必要です。

さらに、足のむくみ対策としても捨て寸は機能します。長時間の歩行や高所での活動により、足はむくんで一時的にサイズが大きくなります。

捨て寸は、むくみが生じた際にも足への圧迫を軽減します。快適な歩行を維持するために重要です。むくみを考慮し、午後に試着することが推奨されます。

そして、足指の自由な動きを確保するためです。捨て寸があることで、足指が靴の中で自由に動きます。自然な歩行をサポートし、足全体の疲労軽減にもつながります。

これらの理由から、登山靴選びにおける「捨て寸」は、単なる目安ではありません。安全で快適な登山のための必須要素です。

登山靴の種類と足型に合わせた選び方:計算式からワイズまで

登山靴のサイズは、足の長さだけでなく、山行のレベルや足の形によって最適な選択肢が変わります。自身の登山スタイルと足の特徴を理解することが、失敗しない靴選びにつながります。

「捨て寸」を含めたサイズの計算式

登山靴のサイズを考える際の基本的な計算式は、「実測足長 + 1.0cm~1.5cm」です。これが、捨て寸を含んだ適切な登山靴の目安サイズです。

例えば、足の実測長が25.0cmの場合、26.0cm~26.5cm程度の靴が目安となります。

ただし、一部の専門家は1cmでは不十分としています。1.5cm~2.0cmの捨て寸を推奨するケースもあります。これは、特に下りでの衝撃や長時間の歩行による足のむくみをより厳密に考慮したものです。

山行レベルで選ぶ登山靴の種類

ローカット、ミッドカット、ハイカットの登山靴の比較イラスト

登山靴は、その用途や想定される山行の難易度によって大きく3つのタイプに分けられます。それぞれの特徴を理解し、自身の登山計画に合ったものを選びましょう。

足囲(ワイズ)の選び方:足型に合ったフィット感

足の幅とアーチの測定

足長だけでなく、足囲、足幅、甲の高さといった足型全体に合う靴を選ぶことが重要です。メーカーやモデルによって木型が異なるため、同じサイズ表記でもフィット感は大きく変わります。

一般的に、日本メーカーの登山靴は幅広タイプが多い傾向です。海外メーカーはスリムなタイプが多い傾向があります。

日本人の足型に合った選択肢として、キャラバンやKEENなどが幅広の足に適していると評価されています。

足幅が広すぎる靴は、靴の中で足が横滑りします。靴擦れやマメの原因となります。逆に狭すぎると血行不良や痛みが生じます。

足の幅は、親指と小指の付け根の最も出っ張った部分を計測することで把握できます。

また、足のアーチの低下により、足が薄く広がる場合もあります。足囲や足幅は、靴のフィット感を大きく左右します。足長と同様に自身の足型を正確に把握することが大切です。

登山靴の試着で失敗しないためのポイント

アウトドアショップでの試着

実際に登山靴を選ぶ際は、試着が最も重要です。以下のポイントを押さえることで、ご自身の足に最適な一足を見つけることができます。

まず、実際に登山で使用する厚手の靴下を着用して試着しましょう。薄手の靴下で試着すると、実際の登山時にフィット感が変わる可能性があります。

靴を履いたら、つま先を靴の先端にトントンと合わせます。かかと部分に指1本分(約1.0~1.5cm)の余裕があるかを確認します。

可能であればインソールを取り出し、その上に足を乗せてかかとを合わせましょう。つま先に適切な余裕があるかを目視で確認するのも有効です。

次に、店内にある傾斜台や階段を使って、登り・下りの両方で試し歩きをします。下り坂でつま先が靴の先端に強く当たらないか確認しましょう。

登り坂でかかとが浮きすぎないか、横方向への足のずれがないかなどを入念に確認してください。

足は時間帯によってむくみます。足がむくみやすい午後に試着するのがより正確なサイズ選びにつながります。

機械による計測も参考にはなりますが、最終的にはご自身の足の感覚が最も重要です。

登山靴選びの落とし穴とユーザーからのアドバイス

登山靴選びは、多くの人が失敗談から学びます。他の登山者の経験やアドバイスを参考に、ご自身の靴選びに活かしましょう。

多くの人が経験するサイズ選びの失敗談

「スニーカーと同じ感覚でジャストサイズを選んでしまい、下り坂でつま先が痛くなった」という声が多く聞かれます。

爪が割れる、血豆ができるなどのトラブルを経験した人もいます。これは、捨て寸の重要性を理解していなかった典型的な例です。

「インターネットで試し履きせずに購入し、足に合わず後悔した」という意見も多くあります。実際に店舗での試着の重要性が強調されています。

特に登山靴は、メーカーやモデルによって木型が大きく異なります。試着なしでの購入はリスクが高いです。

「幅が合わない靴を選び、靴擦れやマメに悩まされた」という体験談もよく見られます。足長だけでなく、足囲や足幅もフィット感に大きく影響します。

一方で、「大きすぎる靴を選んだ結果、靴の中で足が動きすぎて靴擦れやマメができた」という失敗談もあります。無駄に体力を消耗したケースです。

捨て寸は重要ですが、過度な余裕もまたトラブルの原因となります。

中には、長年登山をしていても「自分の登山靴のサイズを勘違いしていた」というユーザーの反省の声もあります。「登山は足裏が痛くなるのが普通だと思っていた」と、足に合わない靴で我慢していたケースも存在します。

これらの失敗談は、適切なサイズ選びがいかに重要であるかを物語っています。

経験者が語る、知っておきたい具体的なアドバイス

多くの登山経験者からは、実践的なアドバイスが数多く寄せられています。「迷ったら大きめを選ぶべき」という意見が多くあります。

小さすぎる靴は調整が難しいです。大きめの靴はインソールや厚手の靴下で比較的容易に調整が可能です。

特定の足型に合うメーカーの情報も共有されています。例えば、「足が細身の人はスポルティバが合う」という声があります。

「幅広の足にはキャラバンやモンベル、KEENなどが良い」といった具体的なブランド名が挙げられます。これは、自身の足型と合う木型を持つメーカーを探す上で非常に参考になります。

「登山用品専門店の店員さんのアドバイスが非常に役立った」という声が多く聞かれます。経験豊富な店員によるフィッティングの重要性がわかります。

専門知識を持つ店員は、足の形や歩き方を見て、最適な靴を提案してくれます。

付属のインソールではなく、市販のサポートインソールに交換しましょう。足へのフィット感や衝撃吸収性が格段に向上します。

快適性が増すという具体的なヒントもあります。インソールは靴の履き心地を大きく変えるカスタマイズ要素です。

靴紐の締め方次第でフィット感が大きく変わります。「下り坂では靴紐をきつめに締めることで、足が前方にずれるのを防げる」といった実践的なテクニックも共有されています。

適切な靴紐の締め方は、靴の性能を最大限に引き出し、足のトラブルを防ぐ上で重要です。

まとめ:安全で快適な登山のための登山靴選び

山頂での快適な眺め

登山靴のサイズ選びは、単なる足の長さ合わせではありません。安全で快適な登山を実現するためには、「捨て寸」の確保が不可欠です。

山行レベルに合わせた靴の選択、そして自身の足型に合ったフィット感も重要です。

足の実測値に加え、1.0cm~1.5cm程度の捨て寸を設けましょう。下り坂での衝撃や足のむくみ、厚手靴下に対応できます。

また、ハイキング、トレッキング、マウンテニアリングといった自身の登山スタイルに合った種類の靴を選ぶことが重要です。

足囲や足幅といった足型に合わせた靴選びも、靴擦れやマメを防ぐ上で非常に大切です。日本メーカーと海外メーカーで木型の傾向が異なります。

複数のブランドを試着することをおすすめします。

最終的には、実際に登山で使う厚手の靴下を履きましょう。午後のむくんだ状態で試着し、店内にある傾斜台で登り下りを試すことが重要です。

これが失敗しない登山靴選びの鍵となります。専門店の店員のアドバイスも積極的に活用し、自身の足にぴったりの一足を見つけましょう。

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